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モーツァルト:フィガロの結婚 全4幕 |キリ・テ・カナワ

モーツァルト:フィガロの結婚 全4幕モーツァルト:フィガロの結婚 全4幕
出演:ベンジャミン・ラクソン /イレアナ・コトルバシュ /ジョン・プリッチャード /クヌート・スクラム
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2005-07-22
価格:¥4,935(税込)
オススメ度:★★★★★




名盤中の名盤が廉価版に 2005-06-10
73年のグラインドボーン音楽祭の収録版。80年のパリ・オペラ座版と並ぶ歴史的名演。グラインドボーンは94年に新歌劇場がオープンし、同年のハイティング指揮「フィガロ」もあるが、73年版の方がずっとよい。旧劇場はとても小さく、客席に向かって菱形に突き出した舞台の何という可愛らしさ! 歌手はほとんど動き回れないから、歌にすべてを集中する。コトルバシュ(スザンナ)は30代前半、テ・カナワ(伯爵夫人)とフォン・シュターデ(ケルビーノ)は20代という、夢のようなソプラノ陣。とりわけテ・カナワの凛として気品に満ちた美しさには、息を飲む。パリ・オペラ座版も、ヤノヴィッツ(伯爵夫人)、ルチア・ポップ(スザンナ)が絶品だが、ケルビーノだけは、同じフォン・シュターデがこちらが7歳若い分だけ美しい。何と言っても、ケルビーノは可愛くなくっちゃ! 評者は、大学の授業でこのDVDを使っているが、「フィガロ」を観るたびに、この世にこれ以上美しいものがあるだろうかと思わざるをえない。物理学者のアインシュタインは、「死とは何か?」と問われて、「モーツァルトを聞けなくなることです」と答えたそうだが、よく分る。


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この記事は2006/4/15に作成しました。

投稿者 hamlet3333 : 2006年04月15日 00:09